Special Interview- 
“病気にならないための医者”を創りたい
2006/01/01, 日経ベンチャー, 146ページ

女性はいつまでも美しく、男性はいつまでも元気に。生活者の希望をかなえる医療を実現しようと、会社を立ち上げた。
アンチエイジング医療に乗り出した元ソフトバンク社長、75歳の挑戦
 「最初はいやだって言ったんだけれど……。やってみたらビックリ。シミやシワ、いぼも取れて。ほおもリフトアップしましたよ。『10歳くらい若返った』と言われる」と笑顔を見せる大森康彦氏。その顔は、とても75歳とは見えないほど艶やかで、シミも見当たらない。「フラクセル」と呼ぶ最新レーザー治療の成果だ。
 大森氏は今、日本の医療に新たな一石を投じようとしている。生活者が求める医療を提供すること、つまり、「病気にならないようにする医療」(大森氏)の実現である。
 日本は、国民皆保険の下で良質で安価な医療が提供されてきた。ところが、医療が対応するのは病気になって以降。いま、多くの人が気にしている高血圧や糖尿病といった生活習慣病、がん、認知症といった病気には、病気にならないための予防も大切。しかし、国の健康保険制度では、予防に対しては保険がほとんど適応されない。一方で、より良い生活を楽しむために、シミやシワを消したり、ダイエットを手助けする医療を求める人も増えている。また、企業経営と比べて、医療は経営の効率化でも遅れている。
 大森氏は直前まで、特定医療法人・徳洲会の専務理事を務めた。「日本の医療制度はもはや限界。生活者の視点で抜本的に見直さないと」と感じていた。着目したのは、老化を防ぐアンチエイジング(抗老化)医療。いつまでも若くいたいと多くの人が望む。一方で、それを実現する医療も登場している。美容レーザー治療、サプリメント(栄養補助食品)や食事療法、老化度を検査する“健康寿命ドック”などだ。
 大森氏の構想は壮大だ。日本各地にクリニックを組織し、開業・運営のための資金調達、お客を集めるマーケティング、IT化の支援、医師の研修プログラムなどを用意。医療行為以外のほとんどをサポートする。さらに、「米国のメイヨーやクリーブランドといった巨大クリニック(病院)は、研究開発機能を持っている。日本の医療はその点でも遅れている」として、予防・診断・治療法や商品開発を研究する総合研究所も併設した。これらを“武器”に、事実上、株式会社禁止の医療の世界に、新風を巻き起こそうとしている。
 大森氏はこれまで、「新しいところには、なぜか大森氏がいる」と言われ続けてきた。野村證券時代は初代の企業部長として、鉄鋼や電力といった従来産業ではなく、その後大きく花開いた総合スーパーや住宅メーカーといった成長企業を助けた。セコムやソフトバンクといった新鋭企業の経営陣としても活躍してきた。そして今度は医療への挑戦だ。「大きな変化のときには、必ずチャンスがある」。大森氏はこう確信して走り出した。
大森康彦 Yasuhiko Ohmori
Anti-Aging Doctors取締役会長兼社長
1954年慶應義塾大学経済学部卒、同年野村證券入社。同社企業部長を経て、76年セコム副社長、83年ソフトバンク社長、86年同社会長、95年ケイネット社長、2003年徳洲会専務理事などを経て、05年4月から現職。すでに、東京・紀尾井町に「クリニック紀尾井坂」、東京・銀座に「クリニック銀座」の2カ所に、Anti-Aging Doctors傘下のサテライト(直営)クリニックを開設。今後、業務提携クリニックも含めて、全国主要都市への進出を予定している。

二重LP

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